【さなぎ】
成長しきった幼虫は、水の中の、生活が終わりになる5月上旬頃から、5回脱皮した幼虫は、 さかんに発光しながら水面近くに集まってくる。そして地面が雨にぬれている夜に上陸し、草むらの中の 土にもぐって土まゆを作る。たくさんの幼虫がもぐった地面は、数日のあいだ青白く光って、神秘的な光景を 見せてくれる。

飼育室でも、バットの中でさかんに幼虫が発光している。

「まるで満天の星みたいだ。」

「きれいだねえ。」

観察に訪れた子供達も、うっとりみとれるほど、小さな輝きは美しい。
成長しきった幼虫は、5月上旬頃から降雨の夜さなぎになるため水から岸へはい上がる。

第8腹節の両脇にある発光器から緑色の蛍光色の光りを出し続け、気に入った場所を探す。気に入った場所が 見つかると、そこに潜り込み土まゆを造り脱皮しさなぎになる。幼虫が多く潜り込んだ地面は、さなぎの放す 光で輝き出し辺りが幻想的になる。


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