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藤倉一郎さん 医学博士 藤倉病院 理事長 |
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北本市には光輝いている人・物・歴史・店・企業等たくさんあります。北本市まちづくり観光協会では、そんな光輝くものを「見つけ、紹介し、創り出そう」と企画しています。 シリーズ9では 北本市宮内在住の「医学博士・藤倉病院理事長 藤倉一郎氏」にスポットをあて、「医療・医師と患者」などについて聞いてみました。 ●子供のころから医師になろうと思っていたのですか。 私の家は親が医者をしていたわけでもなかったので、特に小さいころから医者になろうと思っていたわけではありませんでした。けれど、私が中学2年のときに母親が病気で亡くなりましたので、そんなことが医者になろうと思わせるようになったのだと思います。 ●医師になって良かった事,また、つらいと思ったことは。 難しい病気が見つかったときはうれしいですね。 必要な検査をし、検査データを検討し「やっぱり予想した通り」の結果が出て、原因はこれだってわかったときは難しいパズルが解けたようでうれしいですよ。 もう1つは、医者は患者さんを一生懸命診れば診るほど、患者さんに喜ばれる。世の中にはそうでない業種もたくさんあるでしょ。例えば弁護士さんは、がんばって弁護すればするほど反対側の人に反感をもたれるでしょ。いま裁判が進んでいるオウムの弁護をしている人たちは弁護するというだけでも大変だと思いますよ。 その点、私たちは患者を診て病気が治ったり快方にむかえば感謝されます。そして患者さんの笑顔をみる時は「医者っていいな。」って思いますね。 しかし、いまの医療技術をもってもどうしても治らない病気ってあるんです。そういう時はつらいですね。無力感に陥ることもあります。患者さんに認識させることもあるのですが、なかなか患者さんに理解してもらえないとつらいですね。 ● 今、患者さんと接して思うことや、これからの医療についてお聞かせください。 21世紀には心のこもった医療が必要です。データ データで人間の心情的判断がない。 データでは異常がないのに、痛かったり心が苦しかったりする患者さんが最近は多いんです。心の病が多くなってきています。 医者は患者に接し、よく話を聞いてあげて、患者の心からなおさなければならないのです。 痛いといわれたら鎮痛剤を出し、眠れないといったら眠れる薬を出すというのではなく、患者と一緒になって根本から直す方法を考え努力しなければなりません。医者と患者でじっくり話しをし、アドバイスすることで薬を使わなくても直ることもたくさんあります。 病気をもっていない人、完璧に健康な人っていないです。あまり手を入れすぎてはだめなんです。できるだけ自然に帰ったようにシンプルな医療がいいのです。あまり医者にかからないのがいい(笑う)そんな生活をして欲しいですね。 ●私たちがふだんの生活で健康を守る為、気をつけることって何ですか。 「働く・食事・休息」これらを過ぎないことです。 「働き過ぎない」・最近過労死という言葉をよく聞きますよね。寝る時間もないほど働いては、命を縮めてしまいます。働かなくてもいけないのです。適当に体を動かし頭を使うことです。 「食べ過ぎない」・昔から腹8分目って言うでしょ。グルメ,グルメでおいしいものを食べ過ぎないようにしたいですね。 そしてじょうずに休むことです。常にハイテンションではいられませんから適当に心と体を休ませることです。そうすればストレスも取れます。 ●子育て中の若いお母さんもたくさんいると思いますが、心も体も健康な子供を育てるには?。 人間は生まれたときの脳の重さは600〜800g位あり、2歳までには大人と同じに成長します。だから小さいころの教育が大事なのです。教育といっても塾に行かせたりすることではない。母親が育てながら教えることです。親子のふれあいが大切なのです。最近は働く母親が増えている傾向にあります。男の稼ぎが足りないせいでしょうか。(笑う) できれば保育所とかに預けるのでなく、母親が愛情いっぱい降り注ぎながら育てるのが一番だと思いますよ。 ● 延々と10時間もかかるような手術もあるでしょ。よく緊張が続きますね 皆さんが思っているほどでもないのですよ。事前に検討し予定した通りに事が進んでいくと心地いい緊張感があります。スタッフと息が合ってパッパッとメスが手渡されたりしていると時間は忘れてしまいます。 ●今後考えていることがあったらお聞かせください。 いまの医療は、病気になった人を治療している。これからはそうではなくて、病気にならない為にはどうしたらいいか、医者と一緒になって予防の為のことを考えていけるようになりたいですね。その為には国の医療体制から考えなくてはいけないのでしょうね。とにかく医者はそんなに遠い人ではないのです。もっと気楽に相談して欲しいですね。 先生はいま絵を描いているそうです。「自分の絵を待合室や廊下にいっぱい飾って、患者さんが私の絵を見て少しでも心が和むといいナ」っておっしゃっていました。 | |