小林南山さん

詩 吟


北本市には光輝いている人・物・歴史・店・企業等たくさんあります。北本市まちづくり観光協会では、そんな光輝くものを「見つけ、紹介し、創り出そう」と企画しています。
 シリーズ7では 北本市旭 在住の「詩吟・小林 南山氏」にスポットをあて、詩吟の魅力・詩吟を通しての人生論などを聞いてみました。



●詩吟に興味を持ったのはいつごろですか、又どんなきっかけからだったのですか。
私が12才の頃、蓄音機で「壁に題す」という詩吟を聞きました。なぜかビーンときましてね。それから夢中になって我流で習いました。
戦後になって先生について習ったり、仕事上外務省に出入りしていましたので、外務省の詩吟クラブで習ったりしました。



●詩吟の魅力はどんなところですか。
詩吟は室町時代のころから吟じられています。大きな声を出せば自分で自分を励ますようで元気が出てきますよ。心の中から吟じていると心が洗われます。
詩吟は祝いの席でも悲しい席でもどんな時でも吟じることが出来るんです。
ある人は死を目前にして「川中島」を詠って死んでいったという人がいる。いいでしょ。私も葬送の際に詩吟でお見送りしたこともありますし、結婚式などでは皆さんも良く聞きますよね。



●先生の若さの秘訣って何ですか。
私は80歳になりますが、元気の秘訣は詩吟をやっているからなんです。
私は今でも週4日以上、1日2時間位づつ詩吟を練習をしています。私の生徒もたくさんいますし、大勢集めて楽しくやっています.楽しいことが一番ですよ。下腹から大きな声を出して詠うと心はすっきりします。
もちろん元気で長生きするには当然ですが、心と体が健康でなければならない。
人間の幸せは心から満たされていること。欲を持ってはいけないんです。欲をもつから満たされない。不満が出てくる。
それから、人間は体を動かさなくてはだめなんです。歩くことでもいいから体を使う。私は体を鍛える意味で冬でも水をかぶっています。寒いときに頭から何杯も水をかぶると体からもうもうと湯気が立ちます。



● 詩吟はどんなことから習い始めるんですか。
まずは発声練習です。同時に詩の意味も良く把握しなければ詠えませんから、詩の意味を勉強します。この詩はどんな状況を表しているのかを良く理解し詠うことです。意味もわからないで何でも大きな声を張り上げればいいというものではないんです。
 詩吟はこんなに人々に親しまれているにもかかわらず、詩吟のために作られた詩というのはないんです。だから私が詩吟のための詩を作ったんですよ。後でご披露してあげますね。



●今後の夢を聞かせてください。
私は死ぬまで詩を吟じていたい・
私も生徒が70名位いますし、市内だけでも流派が5つも6つもあったり先生も10人位いますし、結構、北本は盛んなんですよ。私は北本市を詩吟のメッカにしたい。

最後に詩吟を聞かせてほしいと、お願いして「川中島」の一節を聞かせていただきましたが、今までのお話を裏付けるがごとく、張りのある声で朗々と詠われ、我々一同、聞き入ってしまいました。
機会がありましたら皆さんも先生に詩吟そしてお話を聞くと詩吟への興味が深まると思います。